入院を通じて、精神科よりも外科で抑うつ状態が改善した理由

長年抑うつ状態が続いており、断続的に精神科のお世話になっている。過去に一応うつ病境界性人格障害などの病名は付けられたが、一昨年、大学病院の精神科で2時間に渡る問診を通じて診察してもらったところ、「薬物療法等を用いた医学的な療法で治療する類の病気ではない」と診断された。診察料も頂かずに帰された。そこの大学病院の精神科は自分なりに調べて、実績は充分だと思える病院だった。医師も私との相性が良く、非常に頭の回転の早い人で、私のタイプだった。ちなみにそこの大学病院で甲状腺癌の手術も一応検討したが、年間30件程度だったので、見送った。ホームページに標準的な甲状腺癌患者のクリティカルパス(入院診療計画書。入院中に行われる点滴や離床時期、歩行範囲、食事、入浴等のスケジュールや回復目標をA3の表にまとめたもの)が開示されており、先ほどチェックしたら、私が手術を受けた大学病院とほぼ同じ内容だった。もしかしたらクオリティに差はなかったのかも知れない。

うつ病ではないと診断されても、日本の集団主義同調圧力の中では非常に生きづらい性格である。

入院直前に精神疾患関連を調べていたら、女性特有のアスペルガーの特徴に当てはまることが多いと判明。退院後はアスペルガーの診察も可能なクリニックを探そうと思っていた。

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しかし、退院してから入院前のように感情がメルトダウンしたり、嫌いなタイプの連中をブログで徹底批判したり、過去と現在の区別が付かなくなるなど、アスペルガーの特徴が強く出てこなくなった。加えて現在療養中のため、ストレスもないせいか、抑うつ状態も改善されてしまった。

メンタル回復の直接的な理由は入院を通じて、外科医や看護師に手厚くケアされたことだと思う。しかし、同時に、入院時から、自分の価値観にそぐわない不快な連中をfacebookなどから完全シャットアウトしたこと、頭の中で不快極まりない連中をウンコだと思うことにし、目の前に美しい絶景があるのに何故足元の臭いウンコを眺めているのか?という発想に変えたら、相当改善された。更に、今の私の関心は、病気との向き合い方、医師との向き合い方、自分との向き合い方にシフトしている。良い意味でも悪い意味でも、自分にしか関心がない。そうした要素が重なり合って、自分でも不思議なほど、抑うつ状態は軽減された。

本末転倒かも知れないが、甲状腺癌という病気を通じて一番回復したのは、メンタルだった。

だからといって、ポップで軽快な性格になった訳ではない。相変わらず嫌いなタイプは果たし状を突きつけるなどして懲らしめてやらないと気が済まない性格だし、価値観の相容れない会社の連中とは同じ空気を吸いたくもない。それでも、以前ほどイライラしなくなったように思う。その証拠は、ブログの内容に如実に現れている。実はちょっと前までアメブロでブログを書いていたのだが、内容は相当荒れていた。今は毒混じりの挑発的な内容を書く気持ちにならなくなった。ずっとこの状態が続けばいいのだけど。