怠惰なキリギリス人生を選んだ人

 

topisyu.hatenablog.com

 

私も人生詰んだ1人なので、興味深く読んだ。

 

自分は38歳で5年間にわたる派遣生活にピリオドを打ち、一応世間では名の知れている会社の正社員になった。収入も200万円以上増え、生活も安定したが、給与=我慢料となっており、生きる目的がない。だからと言って死ぬ理由も見つからない。

日本の集団主義同調圧力付和雷同の空気が根本から馴染めず、生きづらい毎日を過ごしている。そして、致命的な性格的欠陥として、世の中の9割程度の人間が嫌いで上手くやれない。ちなみに父親は暴力と罵声を日常的に繰り返す機能不全家庭だった。12年前に他界した。

 

社会人になって比較的馴染めた職場はベンチャー勤務時代(ライブドアショックで経営破綻)と、外資投資銀行の派遣勤務時代(リーマンショックで派遣切り)。

ベンチャー勤務以前は、新卒で証券会社の支店営業を1年でドロップアウトした後、契約社員として報道機関の経済部で編集アシスタントをやっていた。契約満了による会社都合退職だった。その後、再び証券会社の正社員になり、ベンチャー企業の上場支援業務に携わった。人生の転機だった。振り返ると、自己都合で辞めた会社はあまりない。

最初にうつ状態になったのは、新卒の支店営業。次にうつ状態になったのは、ベンチャー企業ライブドア関連業務に携わった時(何度かリストカットした)、直近では恒常的に60時間残業が続いた2013年〜2015年。リーマンショック時は、ショックが大きすぎて何故かうつ状態にはならず、無職の時間を利用して富士山登頂やマラソン大会に参加し、健康的な明るい無職ライフを過ごした。

 

現在は、先月甲状腺乳頭癌の手術と入院を経て、復職したばかりだ。甲状腺右葉の約60%を摘出した。後遺症は声が時々二重音声になってかすれることと、喉仏の感覚麻痺程度か。術後1カ月も経たないのに順調に回復しすぎて、本当に癌だったのか、分からないほど予後は良い。大変ありがたいが、手術当日は麻酔の覚めぬうちに死にたいと思っていた。

 

そんなわけで、結婚希望もなく、子供が欲しいと思ったこともなく、独り暮らしできる収入になっても面倒だから自宅でパラサイトし、自分さえよければそれでいいという怠惰なキリギリス人生しか歩まなかった。人生詰んでいる。

 

ただ、甲状腺癌の影響は大きかった。うつ状態が復活し、悪化するかと思いきや、詰んだ人生をなんとかしたいという気持ちが勝る。

 

まあ、転んでも必ず立ち上がる精神は多少あったのかも知れない。それでも人生詰んだ感が拭えないのは、派遣社員というエタヒニン制度に成り下がり、底辺に落ちたというルサンチマンが非常に強いからだろう。

 

ライブドアショックによる経営悪化でベンチャーを首になった後、私は転職活動をやらなかった。1年半以上、父親の遺品整理を理由に引きこもってニートをしていた。朝からビール、午前中はテレビで国会中継、午後はゲーム三昧だった。引きこもり生活1年半を経過した頃には、何処にも転職ができなかった。仕方なく派遣社員になった。しかし、その派遣ですら難儀した。10年ちょい前の日本の大企業は、30歳を過ぎた独身ニート女を派遣として受け入れる素地があまりなかった。外資系企業だけがウエルカムだった。英語力ゼロだったが、私は世界的に有名になってしまった外資投資銀行派遣社員として働くことになった。結果としては、世界中の頭脳が集積した職場で働けたことは良い経験だった。しかし、所詮は派遣。

 

派遣社員になった女性の理由は様々だと思うが、大半の正社員崩れの女性は、私のように怠惰なキリギリス生活を送りたいから、努力が嫌いだから、社会のせいにしたいから、派遣社員になったのだと思う。既婚女性が家計の足しにするなど積極的な理由で派遣を選んでいる人ならともかくとして、正社員として転職できなかったから、残業が嫌だから、責任のある仕事が嫌だから、というような理由で派遣をやっている独身女性というのは、例外なく、怠惰で努力が嫌いで能力が低い、ダメ人間である。私と同類項だ。もう一度述べる。例外なく、怠惰なダメ人間だ。

 

で、この派遣社員という雇用形態というのは、怠惰なキリギリス人生を歩んでいるダメ女には、麻薬のような存在だ。

 

◯丸ビルやミッドタウンなどのオシャレビルにある大企業に就業しやすい

◯都内平均時給1700円〜時給2000円(年収300〜400万円)という金額は、独り暮らしには厳しく、実家パラサイトには独身貴族という人間をダメにする給与。貧困女子の自覚なし

◯責任のない楽な仕事だから、ま、いいか、と妥協するには好都合な就業形態

◯大手派遣会社に登録し、半年以上雇用継続すれば、社会保険は完備。労基法最低基準の有休も付与される。福利厚生はまずまずのため、堕落しやすい

◯丸ビルやミッドタウンなどのオシャレビルで半年以上派遣社員をやると、貧困女子のくせに、自分がオシャレOLになったかのような錯覚を抱く底辺白痴女に成り下がる

◯専門26種が存在していた改正前の派遣法では、庶務雑務が禁止されていたため、正社員一般職のような電話番や郵便物の配布業務が派遣社員にはない。エクセルのデータ入力ごときの猿仕事のくせして、自分は専門職なのだと勘違いする底辺白痴女が一定割合で存在する

 

このようにして、二度と派遣から這い上がれない可能性を自ら招く。そして、副産物として、以下のようなメンタリティなどを醸成させる。

⚫️人生の向上心がなくなる

⚫️キャリアも精神も成長しない

⚫️性格にもよるが、社内で孤立しやすい

⚫️社会の底辺という意識があるため、ネットで異様な承認欲求をむき出しにしやすい

⚫️慢性的な貧乏暇あり状態で性格が歪む

⚫️雇用不安定のため、精神も不安定

⚫️プライベートで建設的な人脈形成がしにくい

⚫️自由な働き方と標榜されているが、実際は派遣先の指揮命令系統やコンプラなどを遵守しないと首になる不自由な働き方

⚫️世間では口に出さなくても、内心、派遣を見下している人が大半なので、自尊心や自己肯定感が失われる

⚫️自尊心や自己肯定感が失われると、歪んだ承認欲求をむき出しにしやすい

以上、派遣社員として働くメリットは、1つもない。特に独身女性は。自堕落に人生を無駄に過ごしたい人がいれば、まあ、悪くないかも。

 

以下、参考ブログを掲載。

crapp.hatenablog.com