手術後の反省点

傷口よりも、頭痛の激痛と腰痛でやられた甲状腺癌手術。

 

一番の反省点は、止血剤の点滴による副作用で激しい吐き気がしたにもかかわらず、ナースになかなか助けを求めなかったこと、次に、両首の氷枕で激しい頭痛になったにもかかわらず、ロキソニンを早く懇願しなかったことだ。

 

この2点について、もっとナースに甘えれば、術後回復はもう少しスムーズだったかも知れない。

 

その代わりといっては何だが、担当医をほぼナースのように使っていた記憶が今更蘇った。担当医は30代前半〜半ばくらいで、185cmくらいあり、かなり恰幅の良い温厚なクマのプーさん🐻みたいな先生。

 

まず最初に氷枕を首に置いてくれた時。枕を外されて、医師が後頭部にタオルを敷いてくれたとき、水が飲みたいと騒いだ。水は翌朝の昼まで飲んではいけないので、ダメだと言われた。そんなことは分かっている。でも感覚は脱水状態だった。私は再び点滴しているから脱水状態ではないって分かっているけど水が欲しいと述べた。華麗にスルーされた。

 

次に呼吸器のチューブを担当医が外した時。少しだけ鼻に強い刺激があるから我慢してと言われたが、我慢できなかった。鼻水がウワッと飛び出し、死ぬかと思い、鼻をかみ終わるまで監視するようにお願いした。

 

そして、更に、腰が痛いと担当医に訴えた。医師は基本、傷口や熱など、容態に異変がないか、首の内出血を起こしていないか、といったことは配慮するが、腰痛はそれほど配慮しない。それでも痛いと騒いだので、私の様子を見ながら、ベッドのリクライニング操作で対応していただいた。

 

そんな訳で、担当医を散々顎で使いました。

 

手術から翌々日の朝、何事も無かったかのようにボーッと歯を磨いていたら、プー先生ともう1人若手の担当医が2人で歩いており、歯を磨いている私を一瞥し、何故か2人共ニヤニヤしながら「歯磨き終わった頃に病室に行きます」と言われた。

 

そこの2人、ニヤニヤするんじゃなーい‼️と内心思いながら、鏡で自分の姿を見ていた。

 

よく見ると、漫画っぽいコミカルな自分の姿が鏡に映っていた。

 きっと、これが私のプリミティブな姿や態度なのだろう。

 

プー先生は、退院当日の日曜日の朝まで術後の生活指導に関する質問にも答えて下さり、本当にありがたかった。

また、ナースステーションの看護師さん達も若い美男美女が多く、時々夜勤との引継ぎが悪いこともあったが、それぞれプロ意識が高く、親身に接していただいた。

 

もう二度と手術や入院なんかしたくないが、仕事を休んで手術したにもかかわらず、ストレスフリーの状態になり、疲弊しまくったメンタルもついでに回復して退院した。

 

今回、外科医、オペの看護師など、普段接することのない医療従事者と接したが、改めて、プロフェッショナルの人たちの感性を垣間見た。

ーーーーーーーーーーーー

参考までに、甲状腺癌の術後死亡例がある。

術前説明でも、術後6時間は、内出血に留意する旨、丁寧な説明がなされた。

http://www.sankei.com/west/amp/170523/wst1705230055-a.html

 

消化器系の手術とは異なり、術後の内出血が続くと、首に血がたまり、気管を圧迫する。消化器系だと血はたまらず臓器に拡散するから窒息はしない。首は頸動脈もあるし、怖いんだよね。

 

手術後だから、痛いのは当たり前と思わず、あそこが痛い、ここが痛いと騒ぐのは、正しい。