気になる甲状腺癌の入院・手術費用〜高額療養費制度(入院前に健保に限度額適用認定証を取得する!)〜

地元は昨晩花火大会だった。

自宅から眺められるので、黙って鑑賞していたら、涙が流れて来た。普通に夏の風物詩を味わえることが、こんなにもありがたいことだと身に染みて感じた。健康のありがたさを今更しみじみと。

 

退院して、緊張感がほぐれたのか、入院中には感じなかった右手の手先がほんの少しだけ、痺れている。ずっと痺れ続けているのではなく、時々だ。恐らく副甲状腺の影響だろう。術前説明では、全摘のみ当てはまると言われたが、半敵でも微妙に痺れたりするのか?微炭酸のような痺れ方だ。

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今回の甲状腺癌の入院費用はいくらかかったのか???

 

100万円? 50万円? 10万円?

 

先日のブログでは、「やっぱり医療保険、特に先進医療特約付きのがん保険には入っておいた方がいいんじゃね?私なんか、もうがん保険には事実上入れないし」ということを述べました。

 

実は、未だにがん保険には入るべきだったのか、入らなくても良いのか、結論が出ていません。あえてどちらかを選べと言われれば、「入らなくてもなんとかなる」なのだけど。

 

先に冒頭の結論を述べます。

健保を通じた3割負担だと、諸費用を含めたトータルで、約24万円

 

しかし!!

 

入院前に、会社の健保に「限度額適用認定証」を申請し、入院時に病院へ提出しました。

 

その結果、諸費用を含めたトータルの入院費用は、約9万円

決して安い金額ではありませんが、一般の会社員ならば、払えない金額ではないと思います。

 

健保には、高額療養費制度といい、長期入院や治療により、ひと月あたりの医療費の自己負担額が高額になった場合、申請により、一定の金額(自己負担限度額)を超えて支払った医療費について給付を受けることができる制度があります。70歳未満の人に適用されます。退院時に費用が決定した後、健保に申請すれば、後日入院費用の超過分の払い戻しを受けることができます。

限度額適用認定証というのは、入院時にこれを病院に提示することによって、退院時の窓口での支払いが自己負担限度額までとなる制度です。

というわけで、私はこの健保の限度額適用認定証を利用し、最小限の費用で済ますことができました。健保に加入している人なら利用できる公的医療保険です。(詳しくは検索等で調べてください)

大抵の人は、入院や手術の費用が100万円になろうと、200万円になろうと、一般的な所得水準の人だと8万円強の自己負担額で済みます(標準月額報酬が高額の人は17万円以上になる)。こんな素晴らしい制度を利用しない手はありません。

ただし、先進医療は保険適用外なので、こちらの制度は適用されず、自己負担になります。先進医療についてですが、H27年度のがんに関連する陽子線治療、重粒子線治療の年間実施件数は、それぞれ3,012件、1,889件でした。

人口1億2000万人のうち、がんで上記のような先進医療が手術適用になる人は、果たして何人いるのか考慮すると、なくてもいいような特約だという感は否めません。また、先進医療は厚労省が有用と認めれば、保険適用になる可能性もあります。最近の先端医療のトレンドは、本日日経新聞の一面にも関連記事がありましたが、手術ロボを用いた手術が増えているようです。

 

結論としては、がん保険に入らなくても、貯蓄さえしっかりやっておけば、何とかなるということになります。

それでも私ががん保険くらいは入っておいた方がいいと思ってしまうのは、今後5年以上がんが再発しない限り、がん保険には入れないという事実があるからだと思います。人は選択肢の幅を強制的に狭まられると、妙にそれを手にしたくなります。

また、作詞家のなかにし礼氏が、食道がんを陽子線治療で克服し、それに関する本を出版したことも影響があります。

闘う力 再発がんに克つ

闘う力 再発がんに克つ

 
生きるということ (毎日新聞出版)
 

機会があれば、この本を読んでみたいと思います。